CATEGORY:
2014年05月05日
白沙村荘改修事業2014 Vol.3
今年に入ってからも、まだ改修工事は続きます。
この3月には、白沙村荘の西部分に建っている持仏堂の改修工事が行われました。
こちらが改修前の持仏堂。壁面の漆喰が剥がれ落ちたり、垂木の胡粉が剥げたりしています。
前回紹介した葛石も、ベンチみたいな使い方をされていたので崩落寸前でした。
まず壁をこそげ落として、下塗りを施しましてから中塗りを行ないます。
そして上塗りをします。今回の仕様は「パラリ」と呼ばれる漆喰塗りの壁。
このパラリは京都御所や桂離宮などに施工されているそうで、粒状の石灰が薄く塗られた漆喰の表面に浮いた特徴的な壁です。
かなり傷んで風化していたので分かりづらかったのですが、当初はこのパラリであっただろうということで今回も再現して貰いました。
今ではパラリの塗り手さんも少ないらしいのですが、無事に塗り上がりました
ちょっと近くから塗っている様子を見てみましょうか。
・・・写真では殆ど分かりませんね。
次は土間を直して行きます。今回は以前の仕様を調査して、白めの「深草砂利三和土」で仕上げます。
参考リンク 尾崎色土製造所:深草砂利三和土
改修工事が完了しました。垂木の胡粉も塗り直され、建築当時の格好良さが蘇ったように思います。
これでお参りが捗りますね。
次回は大画室 存古楼の軒下四半切の改修工事を紹介します。
この3月には、白沙村荘の西部分に建っている持仏堂の改修工事が行われました。
こちらが改修前の持仏堂。壁面の漆喰が剥がれ落ちたり、垂木の胡粉が剥げたりしています。
前回紹介した葛石も、ベンチみたいな使い方をされていたので崩落寸前でした。
まず壁をこそげ落として、下塗りを施しましてから中塗りを行ないます。
そして上塗りをします。今回の仕様は「パラリ」と呼ばれる漆喰塗りの壁。
このパラリは京都御所や桂離宮などに施工されているそうで、粒状の石灰が薄く塗られた漆喰の表面に浮いた特徴的な壁です。
かなり傷んで風化していたので分かりづらかったのですが、当初はこのパラリであっただろうということで今回も再現して貰いました。
今ではパラリの塗り手さんも少ないらしいのですが、無事に塗り上がりました
ちょっと近くから塗っている様子を見てみましょうか。
・・・写真では殆ど分かりませんね。
次は土間を直して行きます。今回は以前の仕様を調査して、白めの「深草砂利三和土」で仕上げます。
参考リンク 尾崎色土製造所:深草砂利三和土
改修工事が完了しました。垂木の胡粉も塗り直され、建築当時の格好良さが蘇ったように思います。
これでお参りが捗りますね。
次回は大画室 存古楼の軒下四半切の改修工事を紹介します。
Posted by ハシモトシンジ
at 14:51
│Comments(0)